ワクチンで予防できる病気について(犬)
目次
- ○ ワクチンで予防できる病気(犬)
- ・犬ジステンパーウイルス<6種・10種>
- ・犬パルボウイルス感染症<6種・10種>
- ・犬伝染性肝炎(犬アデノウイルス1型感染症)<6種・10種>
- ・犬アデノウイルス(2型)感染症<6種・10種>
- ・犬パラインフルエンザ<6種・10種>
- ・犬コロナウイルス感染症<6種・10種>
- ・犬のレプトスピラ感染症<10種>
ワクチンで予防できる病気(犬)
犬ジステンパーウイルス<6種・10種>
感染源:感染犬の分泌物(排泄物・唾液・尿)
感染経路:感染分泌物の鼻または口からの吸入
症状:食欲・元気減退、発熱、咳、結膜炎、粘性の鼻水、下痢、神経症状(けいれんなど)
※死亡率が高い
※治っても後遺症(視力障害・まひ)が残ることが多い
★ワクチン接種でほぼ100%防御可能
犬パルボウイルス感染症<6種・10種>
感染源:感染犬の便
感染経路:感染便飛沫の鼻または口からの吸入
症状:食欲・元気減退、脱水症状、発熱、血まじりの下痢、激しい嘔吐、心筋炎(子犬の突然死も)
※死亡率が高い
★ワクチン接種で感染をほとんど予防することが可能
犬伝染性肝炎(犬アデノウイルス1型感染症)<6種・10種>
感染源:感染犬の尿
感染経路:感染物の鼻または口からの吸入
症状:食欲・元気減退、発熱、嘔吐・下痢、角膜の白濁、子犬の突然死
※比較的まれな病気
※発症例はほとんどがワクチン未接種犬
犬アデノウイルス(2型)感染症<6種・10種>
感染源:感染犬の咳飛沫
感染経路:感染飛沫の鼻または口からの吸入
症状:元気減退、発熱、乾いた咳、鼻水、肺炎、扁桃炎
※ほかの疾患と混合感染でケンネルコフ
犬パラインフルエンザ<6種・10種>
感染源:感染犬の咳飛沫
感染経路:感染飛沫の鼻または口からの吸入
症状:元気減退、発熱、乾いた咳、鼻水、肺炎、扁桃炎
※ほかの疾患と混合感染でケンネルコフ
犬コロナウイルス感染症<6種・10種>
感染源:感染犬の便
感染経路:感染便汚染物の鼻または口からの吸入
症状:下痢
※犬パルボウイルスとほかとの混合感染で重症化
犬のレプトスピラ感染症<10種>
感染源:感染動物(主にネズミ)の尿、または尿に汚染された土や水
感染経路:感染物の傷・粘膜への接触
【黄疸出血型】
症状:元気減退、発熱、黄疸、嘔吐、下痢、歯ぐきの出血、口内炎
【カニコーラ型】
症状:元気減退、発熱、尿毒症、尿の減少、激しい嘔吐、出血性の下痢
【グリッポチフォーサ型】
症状:元気減退、発熱、黄疸、激しい嘔吐、出血性の下痢、歯ぐきの出血、口内炎、尿毒症、尿の減少
【ポモナ型】
症状:元気減退、発熱、黄疸、激しい嘔吐、出血性の下痢、歯ぐきの出血、口内炎、尿毒症、尿の減少
※症状なしのことが多い(不顕性感染)
※人と動物共通の伝染病:日本では近年発症例なし