ワクチンで予防できる病気について(猫)
目次
- ○ ワクチンで予防できる病気(猫)
- ・猫伝染性鼻気管炎(猫ヘルペスウイルス1型)<3種・5種>
- ・猫カリシウイルス感染症<3種・5種>
- ・猫汎白血球減少症(猫パルボウイルス)<3種・5種>
- ・猫白血病ウイルス感染症<5種>
- ・猫のクラミジア症<5種>
- ・猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)
ワクチンで予防できる病気(猫)
猫伝染性鼻気管炎(猫ヘルペスウイルス1型)<3種・5種>
感染源:感染猫の涙・唾液・鼻水
感染経路:感染源の目、口、鼻からの侵入
症状:発熱、くしゃみ、(膿性の)鼻水、(膿性の)目ヤニ、結膜炎、よだれ、咳
※悪化すると潰瘍性角膜炎や失明の可能性あり
★ワクチンにより「症状を抑える」ことが可能
※発症予防はできません
※持続感染するため完全には治りません
猫カリシウイルス感染症<3種・5種>
感染源:感染猫の涙・唾液・鼻水
感染経路:感染源の目、口、鼻からの侵入
症状:発熱、口内炎、舌の潰瘍、くしゃみ、鼻水、目ヤニ、結膜炎
※悪化して肺炎を起こす可能性あり
★ワクチンにより「症状を抑える」ことが可能
※発症予防はできません
※持続感染するため完全には治りません
猫汎白血球減少症(猫パルボウイルス)<3種・5種>
感染源:感染猫の便
感染経路:感染物の鼻または口からの吸入
症状:嘔吐・下痢、脱水、元気消失、発熱(白血球減少)、妊娠した猫の流産・死産、運動失調(子猫の小脳形成不全)
★ワクチン接種にてほぼ100%防御可能
猫白血病ウイルス感染症<5種>
感染源:感染猫の唾液・血液
感染経路:噛み傷、粘膜から侵入
症状(感染初期は無症状):白血病・リンパ腫などの血液のガン(持続感染によるもの)、免疫低下、貧血
※持続感染になると80%で3年以内に死亡
★感染猫との接触がない猫は感染の可能性が極めて低い
★屋外へ出る猫は要注意
猫のクラミジア症<5種>
感染源:感染猫の涙・唾液・鼻水
感染経路:感染源の目、口、鼻からの侵入
症状:結膜炎、目ヤニ、くしゃみ、軽度の鼻水、咳
※悪化して肺炎を起こす可能性あり
猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)
感染源:感染猫の唾液・血液
感染経路:噛み傷、ひっかき傷、粘膜から侵入
症状:軽度発熱後、一旦無症状に(無症状キャリア / 潜伏期は平均2~4年)
→その後:発熱、貧血、体重低下、慢性の皮膚・呼吸器・腸疾患、免疫不全、腫瘍
※発症すると数ヶ月で死亡
※ストレスなどを排除することで発症せずに暮らせるケースもあり
★感染猫との接触がない猫は感染の可能性が極めて低い
★屋外へ出る猫は要注意
※残念ながら猫エイズワクチンは製造中止となりました。今後、再度製造が開始されるかは未定とのことです(2012年8月現在)。